相場以上で売れる物件というのは、そもそもデメリットが存在するために査定額が下がってしまっているのです。
しかし、「禍福はあざなえる縄のごとし」ということわざもあるように、デメリットはメリットの裏返しです。
物件の端緒は、逆から見ると長所にもなりうるのです。
今回ご紹介する事例は、旧耐震基準で建てられたというデメリットが存在する住宅です。
物件種別としては集合住宅ですが、一戸建てなどの家をこれから売却しようと思っている方の参考にもなると思いますので、よかったら下へスクロールして読み進めてください。
旧耐震基準で建てられた住宅でも高く売れる
1981年に新耐震基準が制定される以前に建築された古い集合住宅が今回の事例です。
ぎりぎり旧耐震基準が適用された1980年の建設ですから、築35年近くになりますが、鉄筋コンクリート造りですしまだまだ現役で頑張っています。
しかし、阪神・淡路大震災や東日本大震災があったり、また耐震偽装事件で建築基準にストップが当たったこともあり、基準の甘かった旧耐震基準で建てられた住宅は買わない方がいいという「常識」がすっかり世間の間にも広まってしまいました。
そのため、1980年以前に建てられた住宅は、必要以上に低い評価を受けているように思います。
この集合住宅も、不動産業者の査定ではずいぶんと低く見積もられてしまいました。
新築相場は坪単価200万円もする好立地ですが、築年数が古いために坪当たり120万円程度でしか査定してもらえないのです。
外壁も管理状態も良好だった
1981年に新耐震基準が制定される以前に建築された古い集合住宅には、古さを補って余りある良さもありました。
建物が古いために改修が必要となり、その際のリノベーションで、まるで雑誌に出てくるようなおしゃれな空間に生まれ変わっていたのです。
建物は確かに古く強度に不安がないわけではありませんでしたが、もともとの施工も有名な大手会社ですし、旧耐震基準といえども海外の建築物に比べればずっとしっかりした造りをしています。
外壁にヒビも入っていませんし、管理状態も良好です。
私としては自信をもってお客様にお勧めできる物件であると判断したので、当初の相場よりも高く坪単価135万円で売り出しました。
リノベーションで第一印象が決まった
予想通り、反響は大きく、あっという間に売買契約が成立しました。
この物件の売却ポイントは、やはりリノベーションです。
一般に、建設業者や不動産業者が物件を見るときは、建物の躯体や構造ばかりを見るものですが、一般のお客さんは逆に内装やインテリアばかりを気にするものです。
なぜなら躯体や構造は見てもわからないからです。
ですから、住宅の販売においては、何はともあれ見た目をよくすることを心がけなければなりません。
「人は見た目が9割」などといいますが、それは住宅も同じことです。
特に、話し合ってお互いを深く知ることのできない物件の内見では、第一印象でほぼすべてが決まってしまいます。
あなたの売ろうとしている家は、丁寧な掃除をするだけで価格が1%上がってもおかしくないのです。
まとめ
いかがでしたか?
旧耐震基準の家をリノベーションしたことで、古風で落ち着く雰囲気になり、購入予定者の第一印象を大きく変えたことが査定額よりも高く売れたポイントです。
今回は集合住宅でしたが、「旧耐震基準の家だから・・・」と高く売ることをあきらめるのはまだ早いです。
「そうはいっても、旧耐震基準の家を売ってくれる不動産屋はあるの?」
という声も聞こえてきそうですね。
確かにすべての不動産会社が旧耐震基準の家をうまく売ってくれるとは言い切れません。
そこでおすすめなのがイエイ。
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